感想とかそんなん

海外3DCG映画が好き

シュガー・ラッシュ

 

1番好きなシーンというか、絶対に泣いてしまうシーンがあって、その話。

 

クライマックス、戦いに決着をつけるために、ラルフが火山に向かって落ちていくところ。

もともとラルフが自分のゲームを出たのは、嫌われ者の悪役が嫌になったから。みんなから認められ、慕われるヒーローになりたいがためにヒーローズデューティでメダルを手に入れて、結果的にシュガーラッシュに来ることになった。

 

火山のシーン、ラルフは噴火を起こすために火口に飛び込んで鍾乳石を崩壊させる決心をする。レースの練習をするシーンで噴火の威力がどれほどのものかはわかってるはずやから、自分が犠牲になるつもりでの行動やと思う。

あんなにヒーローになりたかったのに、ラルフは「あの子を助けられるなら悪役でいい」と 、なんでも壊せる大きなこぶしを前に突き出し、もう片方の手でヴァネロペからもらったペンダントを胸元に握りしめながら落下していく。

それが、ヒーローが飛ぶ姿そのものなんよね。ヒーローになることを諦めたラルフが、その瞬間ヒーロー以外の何者でもなかった。

ラルフは、ヒーローになるにはメダルが必要=みんなに認められ、その証明となるものが必要 と思ってたわけやけど、ヒーローの本質は誰かを救うことにあって、火口に向かうラルフは確かにそれを満たしてた。

自分では気付いてないけど完璧にヒーロー、っていうのを気持ちの面と見た目の両方で同時に表現して重ねてるのが、良すぎる。

 

 

シュガーラッシュ見ると、自分がゲームに詳しくないのもったいないな〜と思うなあ。

あと、フェリックスとカルホーン軍曹のカップルめっちゃいい。

 

塔の上のラプンツェル

 

ゴーテルとラプンツェルの関係について。

 

ゴーテルはいわゆる毒親がモチーフになってるんかなと思った。セリフを見ても、「あなたは何もできない子ども」とか「お母様の言う通りにしてればすべて大丈夫」「結局私が悪役なのね」とか、まさにそれっぽい。ラプンツェルを塔に閉じ込めてその力を利用してるのも、子どもを自分の元に縛り付けて支配する母親っていうのをファンタジーの世界に持っていくとそうなるって感じ。

 

あと、二人の関係は共依存なんかも。ゴーテルはラプンツェルの髪の力がないと若さを保てず、どころか生きていられず、わかりやすくラプンツェル(の力)に依存してる。自分のそばにずっとラプンツェルを置いておく必要があるわけやけど、ラプンツェルからするとゴーテルに力を利用されることにはなんのメリットもない。だからゴーテルはラプンツェルを自分に依存するように育ててきたんやと思う。その方が自分にとって都合がいいから。

ゴーテルはラプンツェルがいないと本当の意味で生きていけないからその分、というかそれよりも強く、ラプンツェルを自分に依存させる必要があった。

でも、ゴーテルはラプンツェルに対して一切愛情を持ってなかったんか?って考えるとどうなんかなあと思う。ラプンツェルは塔の中でそれなりに幸せに暮らしてたみたいやったし、ゴーテルはラプンツェルの好物を把握しててわざわざ作ったりもしてた。そして、誕生日プレゼントを買いに3日も塔から離れるって、そんなこと普通する?めちゃくちゃ外に出たがってるラプンツェルをひとり残して?

 

ラプンツェルはゴーテルに「お母様がいつも正しい、外は危険で塔の中でお母様のそばにいれば安全」と思い込まされて、外の世界に憧れつつも、十何間年も自発的に外に出ようとすることはなかった。でもただ力任せに洗脳されてたんではなく、その中でゴーテルからの愛情みたいなものを感じられてはいたんかなーと思う。その愛情が正しい意味の愛情であるかどうかは置いといて。

だからこそ、ユージーンに連れられて外に出たあとに、開放感だけじゃなく罪悪感でいっぱいになってるのやと思う。 約束を破ったから怒られる!じゃなくて、お母様を裏切ってしまった!悲しませてる!っていう気持ちからあんなに沈んでるわけで。

 

ゴーテルがラプンツェルの髪に足をとられて塔から落ちるシーンで、ラプンツェルは一瞬ハッとしてゴーテルに向かって手を伸ばそうとするんよね。すべての真実を知って、ゴーテルを倒そうとしてたはずやのに。

たとえ打算的なものやったとしても、やっぱりラプンツェルはゴーテルからの愛情みたいなものを受け取ってて、愛されてると感じてたんちゃうかなと思う。

 

こないだノートルダムの鐘を見て、フロローとカジモドの関係がゴーテルとラプンツェルのそれに似てると思った。悪役が自分の欲のために、赤ん坊を閉じ込めて自分一人の手で育てる。状況はほぼ同じで、違いは軟禁されてる側の精神状態だけ。

カジモドは、フロローに必ず従うように、決して反抗しないように厳しく躾けられて卑屈に育った。外に憧れを持ちつつも、自分は怪物だと教えられてきたから実際には出ることもなく。

外の世界に出したくないだけなら、フロローがカジモドにしたのと同じようにラプンツェルを躾けるっていう選択肢もゴーテルにはあったはず。でもそうはしなかったわけで、それはただの戦略の違いなんかなあ?

 

 

インサイド・ヘッド

 

これ、最初に見たときはあんまり良さが、というか言いたいことがわかってなかった。

なんでカナシミはこんなにのけ者にされてるんやろ?なんでわざわざ操作盤に近寄ったり思い出に触ろうとする?結局カナシミが必要やったのはなんで…と思ってて、こないだ2回目に見てやっとなんとなくわかった。

 

カナシミはのけ者にされてたんではなくて、ライリーが悲しみの感情を表に出さへんようにしてたっていうのがああやって表現されてるんやね。

新しい環境に戸惑って泣いたりしそうになるのを抑えて、笑顔で明るくいようとしてる=ヨロコビが他の感情が出てこようとするのを抑えてほぼ1人で操作盤にいる ってことなんか。

カナシミがやたらといらんことしてるように思えたんは、悲しい気持ちが抑えつけられすぎて溢れそうになってたから。それぞれの感情が操作盤に触りたい時に触れるのが一番自然な状態やけど、11歳っていう、まだ子供ではあるけどもう幼くはない年齢のライリーにとっては感じたままに感情を外に出すのは簡単ではなくて、ああいう結果になったんかな。

 

ヨロコビは壁に並んだライリーの思い出を見て、黄色のが多い状態がよい!正解!と思ってたけど、ただ喜びの感情ばかり並んでればよいのではなくて、思い出の中で色々な感情を経験することで、さらに豊かな感情を持てるようになる=思い出に複数の色が混ざるようになる、操作盤が複雑になる っていう。

この、幸せ=喜び、不幸せ=悲しみ ってわけではないっていうのが1回目ではわからへんかった。

 

ライリーがお母さんから「お父さんのために笑顔でいよう」って言われるシーン、それまでも無理してたのにダメ押しで明るく振る舞うことが決定してしまう感じがあってつらい。お母さんもライリーに無理をさせようとして言ってるんではなく、ライリーも両親のために無理してる自覚もたぶんないところがさらに。

だから、家出から帰ってきたライリーが「怒るかもしれないけど…」って泣くところで号泣してしまった。親から言われたことって、自分でもわからんくらい重たいよなあ。

 

 

いい映画やと思うけど、好きな映画!ってならへんのはヨロコビのキャラクターがなーんか受け付けへんからかな…竹内結子の吹き替えがさらに…

あと、司令塔に戻るために空想のボーイフレンドを使うところ、なんかディズニーじゃないみたい。そこだけイルミネーション製作みたい。まあイマジネーションランドにしてもどないやねん、とは思うよなあ。

Mr.インクレディブル

 

ピクサーの中でも好きな映画のひとつ。

 

抑圧されてる前半からパワー全開になる中盤への流れ、最高にテンション上がる〜
パラッパッパラーーーのテーマも爽快でめちゃ好き

 

姉弟について、
ダッシュは「ありあまる元気さをいつも持て余して、フラストレーションが溜まってる」っていう男児の特徴を、
バイオレットは「みんなと違うのが怖い、目立ちたくない」っていう思春期の女の子の特徴を、スーパーパワーっていう形で極端に表してるんかなあと思う。

ほんで2人とも現状に不満を持ってて、その原因はパワーにあるけど
ダッシュは「パワーを隠さず全力を出したい」、バイオレットは「パワーなんて持ってない普通の子になりたい」で真逆なのが面白い。

 

ダッシュはめちゃくちゃ小学生男子感が強くていい。キンキンする声で落ち着きなくていちいちうるさくて、リアクションが大きすぎで表情豊か。表情の変化少なめのバイオレットが隣にいることが多いから余計目立つ。
小学校低学年くらいの男の子って、口喧嘩でただ相手をイラつかせるためだけに100%の本気出して煽ってくるよね。
バイオレットと喧嘩ばっかりしてて、ジャングルでひっついて気絶してた時もウエーッ!って飛びのくのに、
次の瞬間「見て見て鳥がしゃべってる!!」って起こしに行くのもアホでかわいい。

パワーが「ただめっちゃ速い」っていうのも最高。単純で爽快。好奇心旺盛で危なっかしくて、「ちょっと目を離した隙に危ないことしてる」の最大級って感じ。
島で初めて全力で走るシーン、ほんまにめっちゃくちゃ気持ちいいんやろうなあ〜。

 

 
なんでバイオレットだけ透明化とシールドの2つのパワー持ってるんかな、しかもなんでその2つ?と思ってたけど、

透明になるのは自分を隠す=自分だけを守る、シールドは自分だけじゃなく他人も守るものっていうので共通してて、
透明化とシールドの2つができるっていうよりは、「守る」ことに特化したパワーを扱えるってことなんかな。

この「透明になる」「シールドを張る」のパワー、物語の前半と後半で使う頻度が逆転してる。

前半は透明化メインでシールドの方はオマケくらいの感じやのに、後半ではシールド大活躍。それはたぶん、心境の変化によるものかな〜と思う。

最初の方はとにかく目立ちたくなくて、自分から何かをすることもない。ほぼ「自分を隠す」ためだけにパワーを使う。髪型にも現れてて、なるべく顔を隠そうとしてる感じ。

でもジェット機でシールドを張れなかったことを経て、洞窟のシーンの後からはちょっとずつ変わっていく。ここでヘレンが髪をかたっぽ耳にかけてくれる=変わるきっかけを与えてくれるけど、そのあとからは自分でカチューシャつけて両方の耳を出してる。

つまり、パワーをひたすらに隠そうとするのをやめて、むしろパワーを使ってみんなを守ろう!っていうのを自分で決める。

ここで「隠れる」から「守る」にシフトしてるんやろうな。自主的に焚き火でシールド張る練習もする。
そのときは成功してなかったけど、きっとちゃんと成功するためには「誰かを守るために」っていうのが必要やったんやろうなあ〜

ダッシュと再会してから明らかに上手く扱えるようになってるし、強度も増してる。

 

パワーの使い方だけじゃなくて、それ以外の言動も変わってる。全員捕まった時の脱出とかロケット飛ばす時の提案とか、消極的で自信がなかった前半からは考えられへん感じ。
あと普段のファッションも暗くてだぼっとしたのからピンクですっきりしたシルエットのに変わってて、わかりやすい。

 

ジャングルの中で、姉弟が再会してバイオレットがシールド張りながらダッシュがめっちゃ走るシーン、2人合わせたら無敵!!って感じがなんか毎回泣きそうになる。
映画とかの中の姉と弟の関係性、共感してしまうから非常に弱い。

 

あと名前について、ダッシュはもろに名は体を表すって感じやのにバイオレットは?と思ってたんやけど、
ウルトラバイオレット=紫外線=可視光線じゃない=目に見えない からか!といまさら気付いた。
あとジャックジャックは、
ジャックインザボックス=びっくり箱 でまだ何のパワーを持ってるかわからんかったからかな?

 

 

また2が出るみたいで楽しみやね〜