感想とかそんなん

海外3DCG映画が好き ネタバレばっかり

Mr.インクレディブル

 

ピクサーの中でも好きな映画のひとつ。

 

抑圧されてる前半からパワー全開になる中盤への流れ、最高にテンション上がる〜
パラッパッパラーーーのテーマも爽快でめちゃ好き

 

姉弟について、
ダッシュは「ありあまる元気さをいつも持て余して、フラストレーションが溜まってる」っていう男児の特徴を、
バイオレットは「みんなと違うのが怖い、目立ちたくない」っていう思春期の女の子の特徴を、スーパーパワーっていう形で極端に表してるんかなあと思う。

ほんで2人とも現状に不満を持ってて、その原因はパワーにあるけど
ダッシュは「パワーを隠さず全力を出したい」、バイオレットは「パワーなんて持ってない普通の子になりたい」で真逆なのが面白い。

 

ダッシュはめちゃくちゃ小学生男子感が強くていい。キンキンする声で落ち着きなくていちいちうるさくて、リアクションが大きすぎで表情豊か。表情の変化少なめのバイオレットが隣にいることが多いから余計目立つ。
小学校低学年くらいの男の子って、口喧嘩でただ相手をイラつかせるためだけに100%の本気出して煽ってくるよね。
バイオレットと喧嘩ばっかりしてて、ジャングルでひっついて気絶してた時もウエーッ!って飛びのくのに、
次の瞬間「見て見て鳥がしゃべってる!!」って起こしに行くのもアホでかわいい。

パワーが「ただめっちゃ速い」っていうのも最高。単純で爽快。好奇心旺盛で危なっかしくて、「ちょっと目を離した隙に危ないことしてる」の最大級って感じ。
島で初めて全力で走るシーン、ほんまにめっちゃくちゃ気持ちいいんやろうなあ〜。

 

 
なんでバイオレットだけ透明化とシールドの2つのパワー持ってるんかな、しかもなんでその2つ?と思ってたけど、

透明になるのは自分を隠す=自分だけを守る、シールドは自分だけじゃなく他人も守るものっていうので共通してて、
透明化とシールドの2つができるっていうよりは、「守る」ことに特化したパワーを扱えるってことなんかな。

この「透明になる」「シールドを張る」のパワー、物語の前半と後半で使う頻度が逆転してる。

前半は透明化メインでシールドの方はオマケくらいの感じやのに、後半ではシールド大活躍。それはたぶん、心境の変化によるものかな〜と思う。

最初の方はとにかく目立ちたくなくて、自分から何かをすることもない。ほぼ「自分を隠す」ためだけにパワーを使う。髪型にも現れてて、なるべく顔を隠そうとしてる感じ。

でもジェット機でシールドを張れなかったことを経て、洞窟のシーンの後からはちょっとずつ変わっていく。ここでヘレンが髪をかたっぽ耳にかけてくれる=変わるきっかけを与えてくれるけど、そのあとからは自分でカチューシャつけて両方の耳を出してる。

つまり、パワーをひたすらに隠そうとするのをやめて、むしろパワーを使ってみんなを守ろう!っていうのを自分で決める。

ここで「隠れる」から「守る」にシフトしてるんやろうな。自主的に焚き火でシールド張る練習もする。
そのときは成功してなかったけど、きっとちゃんと成功するためには「誰かを守るために」っていうのが必要やったんやろうなあ〜

ダッシュと再会してから明らかに上手く扱えるようになってるし、強度も増してる。

 

パワーの使い方だけじゃなくて、それ以外の言動も変わってる。全員捕まった時の脱出とかロケット飛ばす時の提案とか、消極的で自信がなかった前半からは考えられへん感じ。
あと普段のファッションも暗くてだぼっとしたのからピンクですっきりしたシルエットのに変わってて、わかりやすい。

 

ジャングルの中で、姉弟が再会してバイオレットがシールド張りながらダッシュがめっちゃ走るシーン、2人合わせたら無敵!!って感じがなんか毎回泣きそうになる。
映画とかの中の姉と弟の関係性、共感してしまうから非常に弱い。

 

あと名前について、ダッシュはもろに名は体を表すって感じやのにバイオレットは?と思ってたんやけど、
ウルトラバイオレット=紫外線=可視光線じゃない=目に見えない からか!といまさら気付いた。
あとジャックジャックは、
ジャックインザボックス=びっくり箱 でまだ何のパワーを持ってるかわからんかったからかな?

 

 

また2が出るみたいで楽しみやね〜